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ビルを飲む人、飲めない人 ここから、あなたの「ピル知識度」チェック!!

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 経口避妊薬ピルの名前は知っていても、まだ使ったことがないという女性は多いでしょう。アメリカで初めて認可されてから40年。世界中で多くの女性がピルを使っているなか、日本では1999年にようやく認可されたものの、まだ誤解や偏見も少なくありません。あなたはピルについて、どれくらい知っていますか。

Q&Aで知る「ピル」の基本

Q ピルを飲むと、どうして避妊できるんですか
A
イラスト
 ピルには、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という2種類の女性ホルモンがふくまれています。これらの女性ホルモンによって、体内のホルモン量をコントロールして、排卵を起こさないようにし、また受精卵を着床させにくくするのが、ピルによる避妊の仕組みです。
Q 避妊効果はどれくらいあるのですか
A  アメリカで公表されたピルの添付ガイダンスでは、避妊に失敗した比率はわずか0.1%です。日本でもっともよく使用されている避妊具はコンドームですが、その失敗率は3〜12%ですから、ピルの避妊効果は非常に高いといえます。 

知っておきたい話

●ピルとほかの避妊法との失敗率の比較
  理想的な使用 一般 的な使用
ピル(経口避妊薬) 0.1% -
女性避妊手術 0.4% 0.4%
男性避妊手術 0.1% 0.1%
IUD(子宮内避妊具) 1.5% 2.0%
コンドーム 3.0% 12.0%
ペッサリー 6.0% 18.0%
殺精子剤 6.0% 21.0%
オギノ式 1〜9% 20.0%
避妊せず 85.0% 85.0%
(理想的な使用とは、継続的に正しく使用している場合)

Q ピルは町の薬局で買えますか
A  いいえ。病院で検査を受けたうえで入手します。ちょっと面 倒ですが、病気などの理由でピルを使えない女性もいますし、自分の体質に合ったピルを選ぶためにも、検査を欠かすことができません。
Q ピルには副作用がありますか
A  はい。当初使われていた中高用量ピルはホルモン量が多いこともあって、血栓症や嘔吐、頭痛、体重増加などの副作用がしばしばみられました。現在主流となっている低用量 ピルは、健康な女性の場合には副作用はきわめて少なくなっています。しかし、どんな薬でも完全に副作用がないものはありません。低用量ピルの場合も、つわりに似た吐き気や不正出血などの症状が起こることがありますが、ほとんどの場合少し飲み続けると治まります。


知っておきたい話

 つわりに似た副作用は、10%程度の人にみられます。また服用当初、不正出血をみる女性は20〜30%あります。ほとんどの女性ではすぐに治りますが、出血量が多い場合などは医師と相談し、ピルの種類を替えたり、使用を中止するようにしましょう。日本では長いあいだ副作用などが問題視され、ようやく1999年にピルが認可されました。世界の流れからはずいぶん遅れましたが、そのぶん日本女性は安全性の高いピルを使用できるということもできます。

Q コンドームとピルの一番の違いはどこですか
A  コンドームは男性主導の避妊法、ピルは女性主導の避妊法という点です。女性が妊娠をのぞまないとき、男性まかせにするのでなく、自分で選択できるもっとも確実な避妊法がピルです(女性の避妊法として、ほかにIUD=子宮内避妊具、殺精子剤などがありますが、失敗率のもっとも低いのはピルです)。
Q ピルを飲んでいれば、性感染症を防ぐことはできますか
A  いいえ、できません。エイズなどの性感染症の予防という点では、コンドームがもっとも優れています。そこでヨーロッパではいま、ダブルダッチ・メソッドといって、男性はコンドームを、女性はピルを使用する方法が提唱されています。この方法なら、性感染症の予防と避妊の両方が可能だからです。
Q ピルには避妊以外に、どのような効果 がありますか?
A  ピルにふくまれる2種類の女性ホルモンの作用によって、さまざまな副効用(避妊以外の効果 )が確認されています。たとえば月経困難症や月経不順の改善、子宮内膜症や子宮筋腫の予防、卵巣がんや卵巣のう腫の減少効果 などです。
Q 中高年でも、ピルを飲むことはできますか
A  40歳以上の女性は血栓などのリスクが高いため、慎重に使用することが望ましいとされています。でも禁止されているわけではなく、医師の判断によって健康な女性には使用が認められています。アメリカではすでに年齢の上限はありません。ただし、タバコをよく吸う女性の場合は、やはり血栓などのリスクがあるため使用できないことがあります。

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知っておきたい話

 中年期から閉経期前の女性は、ホルモン分泌の変調から月経周期が狂い、体調を崩したり、思わぬ 妊娠をすることがあります。ピルにはこうした中高年女性の症状やリスクを軽減する効果 も認められています。

Q ピルをやめたあと、妊娠に影響はありますか?
A  ピルをやめると正常な月経周期にもどり、いつでも妊娠できる状態になります。低用量ピルが不妊症や流産の原因となることはありません。むしろ排卵障害による不妊症の治療に、ピルの使用と計画的な中断によって排卵を促進する方法がとられることもあるほどです。
Q ピルは毎日飲む必要があるのですか?
A  基本的には、毎日1錠ずつ飲みます。正確にいうと21日間続けて飲み、7日間休むという28日間サイクルで使用します。


知っておきたい話

 28日間サイクルのうち、7日間休むと、あとの飲み忘れがちょっと心配。そんな人のために現在は、休む期間もプラセボ(害のない偽薬)を用意し、毎日かならず飲む習慣をつけるようにしたセットも使われています。

Q 一度でも飲み忘れると、避妊効果 はありませんか
A
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 飲み忘れが24時間以内なら、気付いたときすぐに飲み、その日の分も時間どおりに飲めば大丈夫。ただし、飲み忘れが服用期間の前半の場合には、その後の7日間は念のためにほかの避妊法も併用します。24時間以上忘れていた場合でも、ピルをもらうときに医師から指示があるので、それを守れば大丈夫です。
Q ピルを飲むと、月経がなくなるのですか
A  いいえ。28日間サイクルのうち休薬中の7日間の期間中に、月経と同じ出血があります。出血量 はピルを飲む前より少なくなるのが一般的で、月経が楽になる人が多いようです。
Q ピルを飲んではいけない人はいますか?
A  はい。たとえば以前にピルでアレルギーを起こした人、エストロゲン依存性のがん(乳がんや子宮がんなど)の患者やその疑いのある人、原因不明の異常出血のある人、血栓にともなう病状(肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患など)のある人、中等度以上の高血圧の人、妊娠中もしくはその可能性のある人、授乳中の人などです。また喫煙者や肥満症の人なども、医師の判断によって使用できないことがあります。
Q ためしにピルを飲んでみることはできますか
A  健康状態に問題がなければできますが、医師と相談してから始めましょう。友達のピルを借りるといった方法は危険なので、絶対にやめてください。ためす場合でも、少なくとも1サイクル分(21日分)を続けないと、はっきりした効果 はわかりません。勝手に途中で飲むのをやめると、月経周期に狂いが生じやすいので気を付けましょう。
Q ほかの病気で病院に行ったとき、ピルを飲んでいることを言う必要はありますか?
A  はい。ピルはホルモン剤ですので、ほかの薬と併用すると影響を受けることがあります。たとえば抗生物質と一緒に使うとピルの効果 が低下しますし、反対に作用が強くなってしまう薬もあります。風邪薬をもらうときでも、かならず医師にピルのことを告げてください。
Q ピルが普及すると、若者の性のモラルが乱れるのでは?
A  現在の日本では、ピルがそれほど普及していない一方で、若者の性モラルが乱れていると考えている人はたくさんいます。この事実ひとつをみても、ピルと性モラルの乱れとは関係がないことが分かります。むしろ思春期から20代の女性のあいだに望まない妊娠と、その結果 としての中絶が増えていることを思うと、ピルには女性のからだを保護する大切な役割があるといえます。


おもしろデータ

 男性用のピルはないの? そう思っている女性は少なくないでしょう。女性の場合ほぼ月に1回、1個の卵子を排卵します。ところが健康な若い男性の精子は、毎日数千万個もつくられています。これを確実にコントロールするのは非常に困難なため、男性用ピルは研究されているものの、実現は当分先の話になりそうです。男性には性感染症予防のためにも、コンドームを使ってもらいましょう。

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