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乳腺線維腺腫

イラスト

思春期〜20代に見られる乳房のしこり

 女性なら誰でも生理前に乳房が張って痛んだり、生理前でなくても乳房にしこりができることがあります。乳房の異常に、「もしかして、乳がんかも?」と心配になるかもしれませんが、同じような症状を示す病気も多々あります。
 思春期〜20代の若い世代で乳房にしこりができる病気に「乳腺線維腺腫」があります。これは乳房内の線維組織と乳腺が増殖することで形成される良性の腫瘍です。はっきりとした原因はまだわかっていないのですが、思春期に多いことから女性ホルモンのエストロゲンが何らかの発症原因になっていると考えられます。
  思春期では、気恥ずかしさから親に体を見せたがらない女の子もおり、知らないうちにしこりが大きくなっていた…ということがありますので、親は注意して観察するようにしてください。



おはじきのようなしこりがコロコロと動く


 「乳腺線維腺腫」の症状は、乳房に1〜3cmほどの、ちょうどおはじきのような円形で平らなしこりができて、さわるとコロコロとよく動くのが特徴です。乳腺症とは異なり、周囲との境界線がはっきりしていて、押しても痛みを感じることはほとんどありません。
 数は1個だけのこともあれば、多数できることもあります。また、片側に多発することも、両側に発症することもあります。
 痛みがなく硬いしこりなのは乳がんに似ているので心配されますが、乳腺線維腺腫なら良性のまま終わり、乳がんになることはありません。しこりは多少は増大しますが、乳腺の発達とともにわからなくなっていきます



乳腺繊維線種腺の検査法


しこりに気がついたら、専門医の診察を受け、念のために乳がんなどの悪性疾患ではないことを確認しましょう。
一般的な検査方法として、
  •  乳房を縦に挟んで撮るレントゲン(マンモグラフィー)
  •  乳腺超音波検査(エコー)
の2パターンがあります。
 問診や触診で、はっきりとした所見がある場合には、針を刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察する検査(細胞診)や、局所麻酔をしてから乳腺の一部を切り取り、顕微鏡で調べる(乳房生検)などが行われます。



とくに治療の必要はなく、定期的な診察で経過を見る


 年齢的に若くて、しこりも小さいうちは治療の必要はありません。定期的な診察で、経過をみていきます。
 しかし、しこりが大きくなれば手術して切除します。切除の対象になるのは、明らかに美容上の問題となるほど大きくなったものや、発育が早い巨大線維腺腫と呼ばれるもので、頻度は高くありません。手術は通院で行うことができ、局部麻酔をかけて皮膚を数cm切開し、しこりを取り出すだけのカンタンなものです。時間は10分ほどで終わり、傷跡もほとんどわからなくなります。


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