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過活動膀胱

 最近トイレの回数が多くなった、急に我慢できない尿意がある、なんてことはありませんか?それは「過活動膀胱」かもしれません。過活動膀胱は歳のせいだとあきらめて治療しない人も多いのですが、最近、副作用の少ない新薬が登場し、尿失禁の症状に至る前に予防できる病気になりました。


過活動膀胱の原因

 血液は腎臓でろ過されて、不要な老廃物と水分が膀胱に溜められます。これが「尿」です。膀胱は尿が溜められるように、ゴム風船のように伸び縮みする柔軟な筋肉でできています。健康なときには、尿がたまると膀胱が「尿がたまった」と大脳に合図を出しますが、尿が少ししかたまらない状態で間違った合図が大脳に送られるようになると、過活動膀胱と診断されます。
 過活動膀胱の場合には、膀胱が過剰に活動して収縮してしまうために急に強い尿意を感じて、漏れそうになります。女性は更年期になると、女性ホルモンの不足により膀胱の過敏性が増し、とくに原因がないのに膀胱が収縮します。場合によっては我慢できずに失禁することもあります。



切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁

 「腹圧性尿失禁」はセキやくしゃみなどおなかに力を入れたときに尿が漏れることが特徴です。出産によって骨盤底筋に負担がかかるとゆるみ、失禁の症状が出ることも。「切迫性尿失禁」は、急に強い尿意を感じる過活動膀胱の症状です。


過活動膀胱の対策と治療方法

<薬による治療>
 膀胱が収縮するときに、神経伝達物質の「アセチルコリン」が働きます。過活動膀胱の原因となるアセチルコリンの働きを抑える「抗コリン剤」という薬の内服により、膀胱が過度に収縮するのを防ぎます。
 抗コリン系の薬には口が渇く、便秘などの副作用が人によってはでることがあるので、その状態を医師に話すようにしましょう。
 更年期からくる症状や神経性の場合には、女性ホルモンの補填も考えられます。


<排尿日誌をつける>
 いつから頻尿になったか把握しておくことが大事。前もって何時間に何度トイレに行ったかを排尿日誌をつけておくと、症状から正しい診断ができます。
 目安として、正常な尿の量は1回に200〜400cc、1日の総量で1,200〜2,000ccです。


<膀胱トレーニング>
 薬の処方があってから、膀胱の容量が拡大してゆくように補助的にトレーニングをすると効果的です。排尿の間隔を拡げるように、尿意を感じても「あと5分、あと10分」慌てずにこらえられるようトレーニングをします。はじめは短く、どんどん伸ばせるように意識するトレーニングです。


<水分摂取のバランス>
 尿の排泄をしないようにと水分を摂らなかったり、逆に摂りすぎたりするのもよくありません。水分は一日にバランス良く摂取することを心がけましょう。


<頻尿の予防方法>
 この病気は冬に多くなることからも、尿漏れや頻尿は寒さや冷えで悪化します。腎臓や膀胱を冷やさないように、腹巻きや下着、ソックス、カイロも使って暖かくしましょう。冷たいものの一気飲みは避け、温かい飲み物で体を冷やさないようにしましょう。

イラスト

若い女性にかかりやすい「膀胱炎」と「過活動膀胱」との違い

 過活動膀胱は、細菌が原因の膀胱炎とは違います。頻尿の原因はさまざま。問診からかなりのことがわかりますから、治療も違ってきます。
 例えば、細菌性膀胱炎のときには早く膀胱の細菌を外に出すために、尿意を我慢せず水分を多めに摂ります。一方、過活動膀胱のときは、膀胱の筋肉を鍛えるために少しずつ尿意を我慢することが必要。
 病気が原因の頻尿には、膀胱炎のほかに尿道炎、膀胱がん、糖尿病、慢性腎不全、性感染症があります。専門医に正しい判断をしてもらいましょう。



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