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女性には妊娠・出産という、神から与えられた大きな使命があります。それには「正常な月経がある」ということが条件です。いいかえれば、正常な月経があるということは、女性ならではの機能がちゃんと働いており、健康であるということですね。
女性の体は約1カ月に1回、卵巣から卵子を排出します。これがいわゆる「排卵」です。この時、受精・着床をしなければ、月経として子宮内膜は剥がれます。月経周期は体調やストレス、環境の変化によって左右されることがあり、また個人差もあるので、プラスマイナス7日程度のズレなら心配ありません。ここでは長期にわたって、「周期」と「日数」が規則的にこない「月経不順」の症状を解説します。
月経血の量も少なく、2日以内で月経が終わってしまう場合を
「過少月経」
と呼びます。10代〜20代にかけての若い女性なら、子宮が未熟なことや、卵巣機能がまだ発達していないために、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が足りないことが原因とされています。
「無排卵月経」
の可能性も高いのですが、子宮が成長するにつれ正常な月経になっていくので、あまり心配しなくても大丈夫。妊娠を急いでいなければ、基礎体温表で体のリズムを観察していきます。
○考えられる病気
30代以上の「過少月経」を放っておくと、不妊、機能性出血、子宮内膜異常の原因となります。また卵巣からのホルモン分泌やその他甲状腺の病気なども考えられます。
月経周期が24日以内を
「頻発月経」
と呼びます。この場合、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが十分に機能せず、卵胞がきちんと発育しないまま排卵してしまったり黄体ホルモンの分泌が不十分であることが考えられます。初経を迎えて間もない10代と、40代半ばからの更年期はホルモンの分泌が不安定。この時期に過度なストレスや環境の変化があると、月経周期が乱れる原因に。まずは基礎体温表で卵巣の働きを観察したり、血液のホルモン値を測定したりし、治療はそれからです。
○考えられる病気
40代で頻発月経が3カ月以上続くなら、
子宮筋腫
を合併している可能性があります。また年代にかかわらず月経周期が短いと、実は月経ではない子宮や卵巣の病気からくる不正出血ということもあるので、気をつけて。
月経が8日以上だらだらと続くのを
「過多月経」
と呼びます。月経血の量が多いと、貧血気味になり、健康が心配されます。40代以上なら子宮内膜症や子宮筋腫などの疑いもあります。「過多月経」が3カ月以上続くようでしたら、婦人科へ行きましょう。
○考えられる病気
子宮筋腫
、
子宮内膜症
、
ホルモン異常
妊娠ではないのに、月経が3カ月以上こないことを
「無月経」
と呼びます。その原因は強いストレスや過激なダイエット、スポーツのしすぎ、薬の副作用などがあげられます。「無月経」になると、当然、排卵もないので、卵胞ホルモンの分泌も低下します。無月経を長期間放っておくと、子宮が小さくなったり、内膜も薄くなるので、妊娠しにくい体に。また卵胞ホルモンは「骨を丈夫にする働き」があるので、歳をとってから骨粗鬆症が心配です。とにかく、月経がない人は「楽でいいわ」なんて思わないで、婦人科できちんと調べてもらうことをおすすめします。
○考えられる病気
卵巣の異常、甲状腺や副腎皮質の病気、絨毛性疾患
コラム
Q
月経の周期がまちまちで、
いつくるのか、予測がつきません
A
基礎体温を測って、体調の管理をしてください
女性の体はデリケートで忙しい日々が続いたり、体調がイマイチだったり、強いストレスを感じたりすると、月経の周期が乱れやすくなります。プラスマイナス7日程度のズレであれば、あまり気にせず、生活の乱れをなおすいい機会と考えましょう。
3カ月ほど続けて周期が大幅に早くなったり、遅れたりするようなら無排卵の可能性があります。「周期が安定せず、おかしいな」と感じたら、とにかく1カ月間、基礎体温を測ってください。基礎体温を測れば、どんな月経トラブルも解決法が見えてくるものです。
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