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私たちが何もせずに安静にしているときのエネルギー消費量 を、基礎代謝量といいます。呼吸や脈拍、筋肉の維持……つまり生命を保つために必要な最低限のエネルギーのことです。この基礎代謝量が、女性は男性より20〜30%も低いのです。体重が少ないこともありますが、1kg当たりの代謝量でも同じことがいえるので、それだけ女性のほうが少ないエネルギーで生命を維持することができるようになっています。
これは災害や事故の際の、生命力にも深く関係してきます。たとえば江戸時代の飢饉では、飢えて亡くなった人の3分の2以上は男性でした。事故のときにも、基礎代謝量 が少ないおかげで、女性のほうが生き永らえる確率が高いといわれます。
日常の活動でも、同じことがいえます。1時間同じ運動をしても、女性のほうが男性よりも消費エネルギーは少なくてすみます。それだけエネルギー効率がよいわけです。
基礎代謝量が低いことには、もうひとつ重要な意味があります。それはエネルギーを生み出すための酸素の消費量が少ないため、活性酸素ができにくいのです。
活性酸素はからだにとって必要なものですが、同時に最近の研究で、過剰になると遺伝子を傷つけ、老化やがんを引き起こす要因ともなることがわかってきました。それだけに活性酸素の産生が少ない女性のほうが、老化の進行が遅く、長生きというわけです。