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脂肪といえば、女性にとっては肥満の元凶と思われていて、あまりいい印象をもつ人はいないでしょう。でも女性のからだは、ある理由から、生まれながらに脂肪のつきやすいようにできています。
卵巣でつくられる女性ホルモン(エストロゲン)は、30代半ばから減少しはじめます。そのとき女性ホルモンの補給を担当するのが、脂肪組織です。脂肪組織にはエストロゲンを産生するシステムがあって、この働きがあるおかげで女性は、卵巣機能の衰える中年期以降も女性らしさを保つことができるのです。いってみれば脂肪は、女性の影の味方。したがって30代後半からは、無理なダイエットで脂肪を減らそうとしないほうが、健康にはいいのです。
では反対に、脂肪の量が多いほうが健康なのかといえば、そうもいえません。中年期以降に脂肪がつきすぎると、今度はエストロゲンに関係する乳がんなどのリスクが高くなるからです。血液中のコレステロール値も高まり、高血圧や高脂血症などの生活習慣病にもかかりやすくなります。
つまり脂肪には、こうした両刃の剣の面があります。脂肪のもつ両面性を考えると、女性にとってはほどよく脂肪のついた状態こそ、もっとも健康的だということができます。