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  流産 〜からだと心のケアを大切に〜

流産とその前兆

イラスト 流産は、妊娠初期にもっとも気をつけたいトラブルの一つです。なんらかの原因で妊娠状態が続けられなくなると、子宮から胎児や受精卵などが排出され、流産となります。
その前兆として、不正出血や下腹部痛をともなうことがよくあります。しかし、人によっては痛みがなく、ごく少量の出血だけということもあるので、ちょっとした異変にも注意が必要です。
 流産といっても、子宮口の開いていない初期の段階(切迫流産)なら、適切な処置を受けて症状を抑えれば、妊娠を継続することができます。出血や痛みを我慢していて子宮口が開きはじめると、流産を防ぐことが難しくなります。ですから妊娠中に不正出血や下腹部痛があったら、軽く考えずすぐに受診しましょう(※)

※流産のなかには少数ですが稽留(けいりゅう)流産といって、出血や痛みがなく、子宮からの内容物の排出もないまま、胎児が死亡するケースもあります。


自然流産の主な原因

 流産の原因には不明のものも多いのですが、自然流産でもっとも多いのは、胎児(受精卵)の染色体異常だとされています。受精したときなどに染色体の一部に異常が生じ、受精卵が正常に発育できなくなって流産にいたるものです。
 一般に女性(妊婦)の年齢が高くなるほど、自然流産率も高くなる傾向があります。加齢にともない、受精卵の染色体異常が起こりやすくなることが理由の一つです。
 ただし染色体の異常といっても、たまたまそういう現象が起きたもので、ほとんどのケースでは次の妊娠には影響ありません。


日常生活で気をつけたいこと

イラスト 妊娠初期には、激しいスポーツなどをきっかけにして流産を起こすことがあります。妊娠している人はもちろんですが、妊娠の可能性がある人も、スポーツやセックスは控えめにすること。また日常生活でも、重いものを持ち上げたり、急激な動きをしたり、からだを冷やすようなことはしないようにしましょう。
 少数ですが、犬や猫、鳥などのペットの寄生虫(トキソプラズマ原虫)による感染が、流産を引き起こすこともあります。妊娠中はペットに口移しでエサをやるのはさけ、またペットのトイレの始末後は手洗いをきちんとすることも大切です。



流産後のケアはしっかりと

 流産は、女性のからだと心に大きな影響を及ぼします。流産後は、主治医の指示にしたがって規則正しい生活を心がけ、まず回復に努めましょう。流産をしたときの妊娠の週数にもよりますが、一般的に流産後30日〜40日程度で次の月経がくるようになります。
 流産をすると、子供を失ったショックと、次にも流産を起こすのではという不安から、精神的に落ち込む女性も少なくありません。でも流産は、けっしてあなただけではなく、妊娠した女性の10〜15%が経験しています。またさきほど説明したように、1回目の自然流産では原因は妊婦ではなく胎児にあるケースが多いのです。
 「自分だけが何故?」とか「自分に問題があるのでは」などと思い悩まず、からだと心の健康を取り戻し、なによりも前向きに次の妊娠に備えることが大切です。


週間流産は原因の調査を

 流産が2回続くケースを反復流産、3回以上くりかえすケースを習慣流産といいます。流産を何度もくりかえす場合には、胎児の染色体異常とは違う原因も考えられるので、検査を受ける必要があります。
習慣流産の原因には、子宮の形や子宮内膜などの異常、子宮筋腫、子宮頚管無力症、黄体ホルモンの分泌異常、卵子や精子の染色体異常、クラミジアなどの感染症など、さまざまなものがあります。検査で原因を把握したうえ、きちんと治療を受けるようにしてください。



Copyright (C). 社団法人 日本家族計画協会

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