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  ホルモンバランス〜バランスの乱れと病気との関係〜(女性ホルモンPart2)

ホルモンバランスと体調不良

 女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のバランスが乱れると、さまざまな体調不良が起こりやすくなります。主な原因と症状について、知っておきましょう。

<月経に関係するもの>

 月経前には女性ホルモンのバランスが変化するため、いろいろな変調を及ぼすことが少なくありません。その典型は、イライラ、気分の落ち込み、集中力の欠如、頭痛、興奮などの月経前症候群(PMS)です。また、体重が増えたりすることもあります。これらは病気ではないので、適度の運動をしたり、ゆっくり入浴するなど、自分に合った改善方法をみつけることが大切。ただし症状がひどいときには、検査を受けてください。
 月経と月経のあいだの中間期出血も、ホルモンバランスの変化によるものです。1〜3日間程度少量の出血が粘液に混じる場合は心配ありませんが、不正出血がつづくような場合には、ホルモンの分泌異常や無排卵の可能性もあるので、基礎体温を記録して受診しましょう。


ニキビなどの肌荒れの原因にも

<思春期にともなうもの>
 思春期にはホルモンバランスが不安定なため、月経不順などを起こしやすく、またニキビや多毛といった症状も出やすくなります。こうした症状は通常、年齢とともに解消するので心配はありません。ただニキビは、不潔にしていると炎症を起こすので、毎日きちんと薬用石けんで洗顔し、薬用クリームなどでケアをしておきましょう(ケアについては、女性のからだ「ニキビ」も参照してください)。

<不規則な生活やストレスによるもの>
 夜更かしや睡眠不足がつづくと、からだのリズムが乱れ、女性ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。その結果、ヒフの血行が悪くなったり、潤いがなくなったりして、肌荒れ(大人のニキビや吹き出物)や脱け毛などの症状がみられることがあります。仕事や人間関係でストレスがつづくときにも、やはり同じような症状がよくみられます。こうした症状があったら、まず自分の生活を見直してみましょう。放置していると、月経不順などの原因にもなりかねません。


食生活と女性ホルモン

<食事に関係するもの>
 かたよった食事が女性ホルモンのバランスを乱し、からだに悪影響を及ぼすことがあります。その典型が、乳がんや子宮がんなどのホルモン依存性のがんです。とくに肉類やバターなどの動物性脂肪の多い食事にかたよると、ホルモン依存性のがんになりやすいと考えられています。毎日の食事には変化をつけ、魚類や野菜をとりいれたバランスのよいメニューを心がけましょう。

<ダイエットによるもの>
 食べ物の関係では、無理なダイエットの影響で、女性ホルモンのバランスをくずす人も増えています。その原因は、主として栄養バランスの乱れです。なんとなくからだがだるい、疲れやすい、貧血気味といった症状があったら要注意。とくに注意が必要なのは、短期間で急激に体重を落とすケースです。極端な場合には月経がなくなるなどの症状も出ます。ダイエットの方法を見直してください。


更年期に多い症状とは

<更年期にともなうもの>
 個人差はありますが、40歳前後から女性ホルモンの分泌量が減るため、更年期障害が起こりやすくなります。月経不順のほかに、ほてり、めまい、頭痛、イライラ、うつなど、いわゆる不定愁訴といわれる症状です。最近はストレスなどの影響で、若い女性でも同じような症状がみられることもあります。
 骨量も減るため、腰痛や膝痛、骨粗しょう症などにも注意が必要です。女性ホルモンの働きを補助する大豆食品(トウフ、納豆、豆乳など)や、カルシウムを補給する牛乳や小魚を積極的にとるようにしましょう。
 更年期の症状がひどい場合には、ホルモン補充療法などの治療法もあります。
 また女性ホルモンが減ると、血管内にコレステロールがたまりやすくなります。更年期以降の女性にはコレステロール血症(高脂血症のひとつ)も急増するので、日頃からコレステロール値に気を付けることも大切です。


ひとくちメモ

 体内のホルモンには、女性ホルモンのほかに甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンなど数多くの種類があります。脳内物質のセロトニンや糖尿病に関係するインシュリンなども、ホルモンの1つです。こうしたホルモンは相互に関係し合って、健康状態に影響を与えています。たとえば最近急増している「うつ」は、ストレスや更年期の影響で女性ホルモンのバランスがくずれるだけでなく、脳内ではセロトニンの分泌も悪化していることがわかっています。



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