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ふつうの便秘は、病気ではありません。でもほうっておくと、肌荒れ、吹き出物、肩こり、おなかの不快感や腹痛、吐き気、さらには痔にもなりかねません。また便秘のなかには、大腸などの病気が原因のものもあるので油断はできません。
女性が便秘しやすいのは、まず女性ホルモンの1つ黄体ホルモンの働きが影響しています。黄体ホルモンが分泌されると、大腸の水分吸収が盛んになります。すると便から水分がうばわれてかたくなり、カサも小さくなって、排便しにくくなるのです。月経の前や妊娠初期に便秘しやすいのは、この黄体ホルモンの分泌が盛んになるためです。
そのほか、子宮や卵巣が腫瘍などによって大きくなって腸を圧迫している、仕事や育児でトイレのタイミングをのがした時、ダイエットのために穀物類や油分をとらない、腹筋が弱い、ストレスの影響を受けやすいなど、いろいろな原因が重なって便秘が起こります。
便秘の解消法といえば、食物繊維の多いものを食べたり、便秘薬(便秘改善薬)を飲んだりする人が多いはず。でも便秘にはタイプの違いがあって、それではまったく逆効果ということもあります。
<便秘のタイプ>
1. しかん弛緩性便秘
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慢性的な運動不足などから腸の働きが弱くなり、便を押し出す力がない状態。慢性便秘の多くがこのタイプ。便秘薬をいつも使っている人も、腸がみずから便を押し出す力が弱り、同じ状態になりがちです。
2. 習慣性便秘
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仕事などでトイレを我慢しているうちに、便意がなくなってしまう状態。生活が不規則な人、忙しい人にみられます。
3. けいれん性便秘
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ストレスや疲労が原因で、大腸の働きを調節する自律神経がバランスをくずし、便秘になる状態。おならが出やすい、おなかがゴロゴロ鳴る、丸いころころした便が出る人は、このタイプの可能性あり。仕事や人間関係などでストレスが続くと起こりやすく、働く女性にも増えています。
弛緩性便秘と習慣性便秘の解消には、食物繊維の多い食べ物(タケノコ、ゴボウ、セロリ、サツマイモ、コンニャクなど)をしっかりとることのほか、便のカサを増やすご飯やパン・麺類などの穀物類と豆類、整腸作用のあるキノコ類もきちんと食べることが大切。またビタミンCには、腸内の便をやわらかくする働きがあるので、果物やトマトなどの野菜も効果的です。
「いい食事は、いい便をつくる」
ことを知っておきましょう。
運動不足による腹筋の弱りも、慢性的な便秘の大きな原因です。自宅でテレビを見ているときなど、軽い腹筋運動で腸をきたえる習慣をつけておくと、便を押し出す力も強くなります。
習慣性便秘の人は、便意を感じたら我慢せずにトイレに行くことが基本。とくに朝は、食事をすると腸が動きはじめ、便意を感じやすい時間帯です。5分早起きしてトイレ・タイムをつくり、便意を感じたら挑戦を!ただし、便意がないのにきばっていると、痔になりやすいので要注意です。
けいれん性便秘は、ほかとは解消法が違います。このタイプの人が食物繊維の多い食べ物や消化のよくない食べ物をとると、効果がないばかりか、腹痛を起こすことがあります。また市販の便秘薬のほとんどは、大腸を刺激する弛緩性便秘向けのもの。けいれん性便秘では大腸が過敏になっているので、逆効果になりかねません。
まず大切なのは、便秘の原因となるストレスを解消すること。といっても人間関係などはすぐに解消できない問題なので、積極的に気分転換をして、ストレスを発散させることが大切です。また食事は、消化のよいものを中心に時間を決めてバランスよくとること。薬を使う場合は、医師や薬剤師に自分の症状を話し、適切な薬をもらうようにしましょう。
風邪薬などが原因で、便秘を引き起こすこともあります。女性のなかには、便秘になるのがいやで風邪薬を飲まない人もいますが、それでは本末転倒です。もともと便秘気味の人は、病院で風邪薬を処方してもらうとき、整腸剤なども一緒にもらっておくとひどい便秘にならずにすみます。
いままで便秘気味ではなかった人が便秘になったり、便秘の程度が急にひどくなったりした場合は、大腸の病気(大腸ポリープ、大腸がん、大腸癒着など)を疑ってみる必要もあります。なかなか便秘が解消しないときには、受診して調べるようにしましょう。