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ドクター相談室Q&A
Q&A セックスと性感染症
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Q 高校生です。彼とセックスするとき、インサートしようとすると痛くて、何度試してもうまくいきません。できるようになりますか。
A そのうちかならずセックスできるようになります。まだ若いのですから、いまセックスできなくても、もっと違ったつきあい方やコミュニケーションを大切にしてください。

ワンポイント・アドバイス
女性の性反応には個人差があり、初めてのときなどには緊張感からうまくいかず、女性は痛みを感じることもあります。ハイティーンくらいの年齢では、性への関心はあっても、心とからだの両面 でまだ機が熟していないこともあります。無理にセックスをしようとして失敗を重ねると、かえって不安や恐怖心がうまれ、セックスが苦痛になりかねません。自然に受け入れられるようになるまで、あせらずに少し待ってもらうのもひとつの方法です。それから初めてのセックスで妊娠ということも少なくないので、子どもを望まない状況なら避妊のことも忘れないようにしましょう。
 
Q 性交中に、腟の奥でコツコツと当たるような感じがします。友だちに聞くと、名器だといわれたのですが、これは何でしょうか。
A コツコツと当たるような体感は、おそらく子宮の入口(腟部)に、ペニスが当たるためでしょう。痛みなどがなければ心配いりませんが、不安なら一度婦人科を受診してください。医学的には名器というものはなく、こうした体感はときおりみられます。
 
Q コンドームを正しく使っていても、避妊に失敗することがあるそうですが、どういう場合ですか。
A 一般的には、射精の前にコンドームをきちんと装着し、射精後も破れることなく腟から出したあと捨てれば、「正しい使用法だ」と思っている人が多いようです。しかし、本人は正しく使っていると思っていても、次のような場合には失敗することもありえます。

たとえば、コンドームを着けるまえに一度インサートしたり、ペニスが女性の性器に触れたりした場合です。勃起したペニスからは射精の前に分泌液が出ますが、そのなかにも精子が混じっていることがあります。

また男性や女性が愛撫のときにペニスをさわり、その手で女性器にふれたときにも、同じ可能性があります。あるいはコンドームを着けて射精したあと、そのままの状態でいたために、ペニスが小さくなったときに精液が漏れることもありえます。

そのほか、コンドームをツメで傷つけた、射精後にコンドームをはずしたとき手や寝具などに精液が付着した、コンドームをはずした直後のペニスにさわった手で女性器にふれたなど、いろいろなケースが考えられます。

このようにコンドーム自体には問題がなくても、使用法を誤解している人は少なくありません。コンドームを使用するときには、早めに装着し、ペニスにさわった手で女性器にはふれないなどの、慎重さが望まれます。
   
Q エイズはオーラルセックスでも感染すると聞きました。受け手側(たとえばフェラチオをされる男性側)にも、感染する可能性はあるのでしょうか。
A オーラルセックスの受け手側のHIV(エイズウイルス)感染確率については、まだ正確で信頼できるデータはありません。しかし、可能性はゼロではなく、感染率を1回当たり0.04%とする説もあります。

参考までにいいますと、咽頭クラミジアのある母親が口のなかで噛み砕いた食べものを乳児に与え、クラミジア感染を起こしています。またエイズウイルスは、ほかの性感染症をもっていると、3〜4倍も感染しやすいことがわかっています。

以上のことなどから考えると、オーラルセックスの受け手側のHIV感染率はきわめて低いものの、ケースによってはけっしてゼロではないといえます。

ワンポイント・アドバイス
オーラルセックスについては最近、フェラチオなどによって男性から女性にクラミジアや淋病などが感染する例が増えています。女性のノド(咽頭や扁桃)などから、これらの菌が発見されることも少なくありません。相手が性感染症をもっている場合には、フェラチオだけでもしてはいけません。もしする場合であっても、かならずコンドームを装着してからにしましょう。
   
Q 数年前にクラミジアに感染し、治療した経験があります。まもなく結婚しますが、妊娠に影響はないでしょうか。
A クラミジアは現在、もっとも多くみられる性感染症で、クラミジア・トラコマチスという微生物によって感染します。主にセックスによって感染し、放置していると子宮頸管炎や卵管炎、腹膜炎などを引き起こします。男性にも、尿道炎などの症状がみられます。

女性の場合、症状が軽いうちは、なかなか感染に気がつきません。おりものの異常や不正出血、下腹部痛などがみられたら、早めに受診してください。抗生物質で治療することができます。

あなたの場合には、過去のクラミジアがきちんと早期に治療されているのかどうかが問題となります。もし感染した状態でずっといた場合、卵管炎や骨盤内感染症などによって不妊症になる可能性があります。また感染したままで妊娠すると、流産を起こしたり、産道から赤ちゃんに感染して結膜炎や肺炎などを起こすこともあります。

もう一度検査を受け、クラミジアがあったらしっかり治療しておいてください。もし現在感染がなければ、もちろん妊娠も出産も大丈夫ですが、なかなか妊娠しないような場合には卵管通過などの検査も受けてください。
   
Q 受診したところクラミジアに感染していました。彼のほうも検査したのですが、感染していませんでした。そういうこともあるのですか。
A どのような検査をしたのかわかりませんが、次のような可能性が考えられます。
1. あなたのパートナーも実は感染しているのだが、尿検査などの簡単な検査だけでは陽性反応が出なかった(30%くらいは、陰性と出る確率があります)。
2. 男性から女性へは感染しやすいが、女性から男性には感染しにくい。そのためパートナーは実際に感染していない。
この場合には、あなたは以前のパートナーなど、ほかの男性から感染した可能性があります。
3. ほかの男性からの場合、性交(インサート)をしていなくても、オーラルセックスなどでも感染する可能性があります。ちなみに咽頭や扁桃のクラミジアはなかなか治りにくいので、根気よく治療する必要があります。
4. あなたのパートナーは抗生物質を飲み、感染はしたもののすでに治ってしまっている。
   
Q 外陰部にひどいかゆみがあり、我慢できずにかいてしまいます。どんな病気が考えられますか。
A おりものや不正出血など、ほかの症状はありませんか。ひどいかゆみは、おそらくカンジダ腟炎、もしくはトリコモナス腟炎ではないかと思われます。

カンジダ腟炎は、カビの一種のカンジダ菌によって感染します。激しいかゆみや、白いチーズ状のボロボロしたおりものがみられることもあります。セックスによる感染のほか、風邪などをひいて体調をくずしたとき、抗生物質を服用しているとき、あるいは妊娠中などにも発病しやすい感染症です。カンジダ腟炎になった場合、入浴のさいにアルカリ性の石けんで外陰部を洗うと、いっそうひどくなってしまうので注意してください。

もうひとつのトリコモナス腟炎は、トリコモナス原虫という寄生虫が原因の性感染症です。やはり強いかゆみがあるほか、悪臭のある黄色っぽいおりものがみられることもあります。セックスによる感染のほか、不潔な手指や下着、あるいはまれに脱衣場などで感染することもあります。

どちらの感染症かによって、治療薬などに違いがありますので、ぜひ早めに受診して検査をしてください。放置してかきつづけていると、外陰部がただれて外陰炎や尿道炎を起こす可能性があります。受診のさいには、あなたのパートナーも感染している可能性が高いので、一緒に検査を受けましょう。
   
Q 病院でカンジダ腟炎と診断され、治療中です。彼にもうつっていた場合、どんな症状が出ますか。また治療中に、プールなどに行っても大丈夫でしょうか。
A カンジダ腟炎はカビの一種による感染症なので、外にあるペニスは清潔にしていれば感染しにくく、また感染しても治療すると早く治ります。男性には目立った症状は少ないのですが、ときにかゆみを感じることもあります。わからない場合は、一度検査を受けてください。

あなた自身は治療中とのことですが、プールや海などへ行くことはかまいません。ただプールや海に入ったあとは、外陰部をお湯で(石けんを使わず)よく洗い流すようにしましょう。

ワンポイント・アドバイス
カンジダ腟炎は、症状が軽ければ治療を始めてから1、2週間程度で治ります。かゆみは数日でおさまりますが、再発することもあるので、医師がいいというまではきちんと治療してください。また治療後は、通気性のよい下着をつけ、外陰部を不潔にしないように気をつけましょう。



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