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ドクター相談室Q&A
Q&A 月経
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Q 月経の前になるとイライラして、からだもだるくなります。解消する方法はありますか。
A 月経の前に起こるイライラやだるさなどの症状は、月経前症候群(PMS=Premenstrual Syndrome)と思われます。PMSは、月経の前になるとくり返しおこる不快な症状のことで、軽い症状までふくめると女性の約80%にみられるものです。

イライラやだるさのほか、人によって眠気、下腹部痛、頭痛、腰痛、めまい、むくみ、憂うつ感など、さまざまな症状があります。原因については、ホルモンバランスの乱れなど諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません。

軽いPMSなら、対症療法(日常生活の見直し)だけでも、ずいぶん改善されます。たとえば食事のバランスをよくする、適度な運動をする、十分な睡眠時間をとる、といった方法です。いずれもホルモンバランスを整え、不快な症状を緩和する効果があります。また飲み物類では、お酒、コーヒー、からだを冷やすドリンク類はひかえめにしましょう。

そのほか、ハーブを利用したアロマセラピー、体調を整える指圧、お風呂にゆっくりつかるリラクゼーションなども、いい方法です。いろいろと試してみて、自分に合った方法をみつけておくと、対応しやすくなります。

こうした方法で解消できない場合には、くすりによる治療となります。治療薬・改善薬として、精神安定薬やマイナートランキライザー、漢方薬、ホルモン剤、ビタミン剤などがあります。くすりの種類によって、作用の強さが異なったり、体質によっては副作用が出ることもありますので、かならず医師に相談してから使用してください。
 月経は、PMSをふくめ面倒なものですが、女性にとっては健康のバロメーターともいえます。不快感を取りのぞく自分なりの方法をみつけ、積極的に受け入れましょう。

ワンポイント・アドバイス
ハーブによるアロマセラピーには、鎮静作用のあるラベンダーやカモミール、爽快感のあるレモンバームなどが効果的。香りを楽しむだけでなく、ハーブティにして飲むのもいい方法です。
 
指圧では、足の三陰交(さんいんこう=内くるぶしから指4本分上で、骨の少し内側にあるツボ。押すと痛い場所)が婦人科系全般のツボ。頭のてっぺんの百会(ひゃくえ)は自律神経を整え、風池(ふうち=うなじの毛の生え際付近で、首の骨の両側のくぼみ)は、頭痛やイライラ解消に効果があります。

入浴は、ぬるめのお湯に全身をゆっくりつけるか、反対に熱めのお湯に足首から下だけをつける足湯も、血行をよくする効果があります。
 
Q 月経が遅れているのですが、妊娠判定薬で調べた結果は陰性(妊娠していない)でした。そのほかに月経が遅れる原因として、どんなことが考えられますか。
A 月経の遅れは、年齢によって、また原因によって、さまざまなケースが考えられます。一般に初経から3〜4年くらいは月経周期が安定せず、不順になりがちです。その原因は、主として卵巣や子宮などの機能がまだ成熟していないためなので、いずれ正常になるはずです。

成人女性の場合には、ホルモンの異常、過度のダイエット、ストレス、激しいスポーツ、くすりの副作用などでも、月経不順を起こすことがあります。また子宮や卵巣の機能障害(病気)ということもあります。

40代の女性なら閉経ということも考えられます。少数ですが、30代で閉経するケースもありえます。

いずれにしても、規則正しい月経周期であった人が、妊娠でもないのにかなり遅れている場合、早めに受診して原因を調べておくほうが安心です。

ワンポイント・アドバイス
月経が遅れたとき、薬局で買える妊娠判定薬を使って、妊娠しているかどうかを調べる女性が増えています。妊娠判定薬は便利なものですが、使用法を間違っていたり、ホルモン分泌が低いとき、子宮外妊娠のときなどには、正確な反応が出ないことがあります。陰性反応だったからといって、妊娠していないと断定はできません。あくまでもひとつの目安と考え、おかしいなと思ったら病院を受診して調べてもらいましょう。
Q 月経痛がひどく、レバー状の出血もあります。子宮などの病気の可能性はありますか。
A 思春期などの若い人の月経痛は、機能性月経困難症といって、子宮の発育不全などによるものが多くみられます。この場合には、子宮や卵巣などの病気ではなく、月経時の子宮収縮や骨盤内の血行障害などが原因と思われます。

一方、成人女性の月経痛の場合には、器質性月経困難症といって、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気がひそんでいる可能性もあります。また程度の強い子宮後屈や子宮前屈などで、痛みが起こっていることもあります。

いろいろな原因が考えられますが、とくに以前と比較して月経痛がひどくなったり、痛みの期間が長くなったりした場合には、病気との関連性も考えられるので早めに受診してください。

レバー状の出血については、月経時の経血量が多いと、小さなかたまりとなって出てくることがあります。かたまりが大きな場合には、月経過多症の可能性があり、その原因としてホルモンバランスの乱れのほかに、子宮筋腫や子宮内膜症などの可能性も考えられます。やはり受診して原因を調べたほうがいいでしょう。
 
Q 30歳代半ばで、子どもは2人います。月経の量が数ヵ月前から半分くらいに減ってしまい、日数も以前は7日間だったのが2、3日になったので心配しています。
A 月経は通常、毎月28日〜32日ごとに起こり、ほぼ4〜6日間程度つづきます。月経血の量については、月経となって排出される子宮内膜の厚さの程度によりますが、そのほか黄体ホルモンの分泌量などとも関係しています。そのため年齢や出産経験などによっても、月経量は変化しますし、また個人差があります。

あなたの場合は30歳代のなかばで、すでに2人出産していますので、月経血が減少したといっても、すぐに治療する必要はないと思います。ただし今後もし、月経がなくなってしまう(無月経)ようでしたら、婦人科を受診してください。

ワンポイント・アドバイス
月経量が少なかったり、月経期間が短いケースを「過少月経」といいます。思春期などの若い世代では、子宮の発育不全が原因となることがあります。成人女性の場合には、なんらかの原因で黄体ホルモンの分泌量が減ったりするためと考えられています。その原因には、加齢や出産などにともなう自然の変化のほか、日常生活のストレスやショック、無理なダイエットなどが引き金となることもあります。さらに卵胞ホルモンの分泌不足が加わると、無排卵や無月経へと進むこともあります。もし無月経状態が3ヵ月以上つづくときには、早めに受診しましょう。
 
Q 排卵はかならず月経が終わってからあるものですか。月経中に排卵が起こることはありませんか。
A 無排卵性の月経周期といって、月経がありながら排卵がない、あるいは排卵があったりなかったりする人がけっこういます。このような人や、不正出血がある人の場合には、月経と思った出血が実際には排卵前後の出血であることもあります。

こうした場合、月経中は排卵がないと思い込み、避妊をせずにセックスをすると、妊娠してしまう可能性があります。

基礎体温を記録していると、排卵の時期などがわかるので、そのパターンに気をつけてください。無排卵性の月経周期の人では、低温期の基礎体温が一定しないなどの特徴があります。よくわからない場合には、1〜2ヵ月基礎体温を記録し、医師に相談してみましょう。(基礎体温の知識については、日常の予防「基礎体温の役割」をお読みください)。
Q 結婚式の予定日と月経が重なってしまうのですが、月経をコントロールする方法はありますか。
A ホルモン剤(ピル)で、月経の予定日を変えることができます。ただし、避妊用の低用量ピルではなく、中用量ピルを使います。

月経を早めたいときは、月経の4〜5日目からホルモン剤を2週間飲みつづけたあと、中止すると2、3日後に月経がきます。反対に月経を遅らせる場合には、次の月経の1週間ほど前からホルモン剤を飲みつづけると、2週間程度遅らせることができます。

実際のコントロールの仕方は、その人の月経周期や、月経周期が規則正しいかどうかなどを考慮して、医師(産婦人科・婦人科)が判断します。ピルの使用によって、吐き気などの軽い副作用が出ることもあるので、医師からしっかり話を聞いておきましょう。

いずれの場合にも、月経のコントロールは1〜2ヵ月前から準備したほうが確実なので、早めに相談してください。
 
Q 月経中には、何を食べても太らないと聞いたのですが、本当でしょうか。
A まったく根拠のない俗説です。たとえ月経中であっても、食べすぎたり飲みすぎたりすれば、肥満の原因になります。

ちなみに女性が肥満になりやすい時期は、思春期、妊娠期、更年期です。いずれの時期も、ホルモンバランスが不安定になり、からだが脂肪をたくわえやすくなるからだといわれています。
Q 拒食症で体重が激減したとき、月経がなくなってしまいました。現在は体重が戻っていますが、月経がありません。どうしたらいいでしょうか。
A 拒食症は、若い女性に多くみられる摂食障害です。「自分は太っている」という思い込みから、過度なダイエットをくり返し、それがきっかけで起こることが少なくありません。

拒食症になり体重が減少すると、月経がなくなってしまうことがよくあります。原因としては、月経をコントロールする脳(視床下部)の働きが低下し、卵巣からの女性ホルモンの分泌などに影響を与えるためと考えられています。

月経を戻すには、ホルモン剤を使う方法もあります。しかし、できれば体重を戻して体調を整え、卵巣や子宮の機能を回復させながら自然な状態で月経を起こすほうが望ましいといえます。

一般的には、体重が元に戻るにつれ、月経も戻ってきます。そのときには基礎体温を記録し、排卵もきちんとあるかどうか確認しておきましょう。
 あなたの場合には、体重が戻ったのにまだ月経がないようなので、その原因を調べてみる必要があります。ぜひ一度、婦人科を受診してください。

ワンポイント・アドバイス
月経がなくなる症状(無月経)は、拒食症だけでなく、ストレスがつづいたり、太りすぎたときなどにも起こることがあります。無月経というのは、卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下している状態なので、子宮などの女性器官にさまざまな影響を及ぼします。

また女性ホルモンには骨量を調節する役割もあるので、放置していると将来、骨粗しょう症を引き起こす原因ともなりかねません。月経が2ヵ月以上ない場合には、早めに受診しましょう。
 
Q 精神的ストレスが原因で、体重が10キロ以上減りました。内科を受診し、抗精神薬(ドグマチール)をもらって服用していたら、月経が不順になりました。服用をやめたのですが、最近12日目あたりでまた出血がありました。どうしたらいいでしょうか。
A 月経が不順になった原因として、いくつか考えられます。強いストレスを受けつづけたり、体重が大きく減少したりすると、月経が不順になったり、止まってしまうことがあります。

またドグマチールなどの抗精神薬のなかには、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)を上昇させる作用をもつ薬があるため、それが原因で月経が不順、あるいは止まる可能性もあります。

服用を中止した後の不正出血は、おそらく無排卵による機能性出血でしょう。いずれにしても月経不順の原因を調べる必要がありますので、基礎体温を記録し、婦人科を受診することをお勧めします。
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